映画のノベライズについて

映画やドラマのシナリオを元に小説化したものである「ノベライズ」が大好きです。

これには映像化された作品では伝えきれなかった登場人物のエピソード、心情、またカットされた場面などが盛り込まれており、映画の補完にぴったりな存在です。

シナリオが元になっているので、原作本とはまた違った魅力があります。

 

例えばローランド・エメリッヒ監督の『インデペンデンス・デイ』では、宇宙人襲来時の日本の様子、攻撃による被害状況が詳しく書かれています。

映画では後半にチラッと出たぐらいですからね。

「日本人は避難せずに普段と変わらない生活をしたり、避難するにも鉄道交通網が複雑で大混乱、よって多数の死者を出した」という日本の特徴を捉えた描写には、思わず感心しました。 

 

インデペンデンス・デイ (徳間文庫)

インデペンデンス・デイ (徳間文庫)

 

 

また、ザック・スナイダー監督の『ドーン・オブ・ザ・デッド』は映画とノベライズでは、結末が異なっているという驚きも。 

個人的にはノベライズ版の結末のほうが好みでした。

映画版は蛇足な気が・・・・・・。

 

死者の夜明け―ドーン・オブ・ザ・デッド (竹書房文庫)

死者の夜明け―ドーン・オブ・ザ・デッド (竹書房文庫)

 

 

ブライアン・レヴァント監督の『ジングル・オール・ザ・ウェイ』では、主人公であるハワードを演じたのがアーノルド・シュワルツェネッガーなので、オマージュネタが満載だったりします。

例えば「ハワードが幼い頃に飼っていた愛犬の名前はコナン」、「彼が大学時代にスポーツカーT1000に轢かれそうになった子供を身を挺して救い、母親であるコナー夫人はいたく感謝し、彼のことを“私の人生の救世主”と呼んだ」などなど・・・・・・。

本編にこれらの描写は一切ないので、ノベライズ版だからこそ楽しめるネタです。

 

ジングル・オール・ザ・ウェイ (徳間文庫)

ジングル・オール・ザ・ウェイ (徳間文庫)

 

  

それにしてもこういうのって、読書感想文で提出したらどうなるのか気になるところです。

やっぱり書き直しになるんでしょうか。

映画を観て、楽してるようなものですしね。

 

また機会があれば、面白いノベライズをいろいろ紹介していきたいと思っています。